大学や専門学校の卒業が近づくと、「まだ内定がもらえていないけれど、このまま日本で就活を続けたい」「内定はもらったけれど、入社まで数ヶ月ある。その間、生活費のためにアルバイトを続けてもいいの?」といった不安を抱える留学生の方は非常に多いです。
実は、学校を卒業した瞬間、それまでの「留学ビザ」でのルールが大きく変わります。知らずにアルバイトを続けてしまうと、将来のビザ更新や変更に悪影響を及ぼす「不法就労」になってしまうリスクもあります。
今回は、卒業後も日本で頑張りたい皆さんのために、就職活動中や入社待ち期間中のアルバイトのルールについて、わかりやすく解説します。
1. 「卒業」した瞬間にこれまでのバイトはできなくなる?
まず、最も大切なことをお伝えします。たとえあなたの在留カードの期限がまだ数ヶ月残っていたとしても、学校を卒業した後は、今の「留学ビザ」に付随する資格外活動許可(アルバイトの許可)で働くことはできません。
なぜなら、留学ビザでのアルバイトは「学校に通って勉強すること」がメインの活動であり、その合間に行うことが条件だからです。卒業して「学生」でなくなった時点で、その許可は効力を失ってしまいます。
卒業後も日本に残り、アルバイトをしながら活動を続けるには、目的に合わせた新しいビザへの切り替えが必要です。
2. 就職活動を続けるなら「特定活動(継続就職活動)」ビザへ
卒業までに就職先が決まらなかった場合、日本で就職活動を継続するために「特定活動(継続就職活動)」というビザに変更することができます。
このビザを取得することで、以下のメリットがあります。
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引き続き日本に滞在して就職活動ができる。
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新しく「資格外活動許可」を申請することで、週28時間以内のアルバイトが可能になる。
【注意点】 このビザへの変更には、学校からの「推薦状」が必要です。成績や出席率が著しく悪い場合は、学校が推薦状を出してくれないケースもあるため、早めに学校のキャリアセンター等に相談しましょう。
3. 内定をもらった後、入社まで待機する場合
「内定はもらったけれど、入社時期が半年先」という場合も注意が必要です。就職活動を終えてしまうと、上記の「継続就職活動」のビザのままではいられません。
この場合は、「特定活動」というビザに変更する必要があります。 このビザに変更し、改めて資格外活動許可を取ることで、入社までの間も週28時間以内のアルバイトを継続することができます。
4. 知っておきたい!公的なルールと注意点
ここで、出入国在留管理庁(入管)が定めているルールに基づいた、より詳しい情報を補足します。
① 週28時間の計算方法
「週28時間以内」というのは、どの曜日から数えても常に28時間以内でなければなりません。複数のアルバイトを掛け持ちしている場合は、その「合計時間」です。
② 卒業後の「空白期間」に注意
「卒業式からビザの変更申請をするまでの間」は、原則としてアルバイトはできません。卒業前にあらかじめ変更申請の準備を進め、許可が出てから(または申請受付後の適切なタイミングで)新しいルールに従うことが、リスクを避ける唯一の方法です。
5. 読者の「これ知りたかった!」Q&A
Q1:卒業式の翌日にアルバイトのシフトが入っています。在留カードの期限はまだあるし、28時間以内なら大丈夫ですよね?
A:いいえ、おすすめしません。 法律上、教育機関での活動を終えると資格外活動許可の前提が崩れます。入管の審査では「卒業=主たる活動の終了」とみなされるため、たとえ1日でも「留学ビザ」のまま働くのは控え、速やかに「特定活動」への切り替え申請を行ってください。
Q2:特定活動ビザでのアルバイトは、どんな仕事でもいいのですか?
A:基本的には留学ビザと同じですが、制限があります。 いわゆる「風俗営業(パチンコ店、麻雀店、バー、キャバレーなど)」での仕事は一切禁止されています。これは清掃やキッチン担当であっても同様です。違反すると、せっかく決まった内定が取り消されたり、強制送還の対象になる可能性もあります。
Q3:特定活動ビザへの変更申請中に、今のバイト先で働き続けてもいいですか?
A:申請のタイミングによります。 卒業前(在学中)に申請を出し、まだ「学生」である期間内なら可能です。しかし、卒業してしまった後は、新しい「特定活動」の資格外活動許可が出るまで待つのが最も安全です。許可が出る前に働くと「不法就労」とみなされるリスクがあるため、必ず専門家や入管に状況を確認しましょう。
まとめ:早めの準備が日本でのキャリアを守る
卒業後のビザ手続きは、皆さんが思っている以上に複雑です。「みんなやっているから大丈夫」という安易な考えでアルバイトを続けてしまうと、将来の「技術・人文知識・国際業務」ビザへの変更申請で引っかかってしまうかもしれません。
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卒業=留学ビザのバイト許可は終了
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就活継続・入社待ちは「特定活動ビザ」へ変更
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新しいビザでも「週28時間」のルールを守る
この3点をしっかり守って、安心して日本での社会人生活をスタートさせましょう。 もし自分の状況でビザが変更できるか不安な方、手続きが難しくてわからない方は専門家に相談しましょう。