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日本で働く外国人のための「雇用契約書」確認の完全ガイド!

「日本での仕事が決まった!」「これから新しい会社で働く!」そんな時、皆さんは「雇用契約書」という書類をしっかり確認していますか?

実は、日本で安心して働き、そしてビザ(在留資格)を確実に取得・更新するためには、この書類が何よりも重要になります。後から「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないために、チェックすべきポイントをわかりやすく解説します。


1. そもそも雇用契約書とは?なぜ大切なの?

雇用契約書は、あなたと会社の間で結ぶ「約束事」を書いた書類です。 「どんな仕事をするのか」「給料はいくらか」「休みはいつか」といった、働く上でのルールがすべて書かれています。

特に外国人の皆さんにとって大切な理由は2つあります。

  1. ビザの申請に絶対必要! 出入国在留管理局(入管)にビザを申請するとき、この契約書のコピーを提出しなければなりません。内容が不十分だと、ビザが許可されないこともあります。

  2. あなたを守る盾になる! 万が一、会社との間でトラブル(給料が払われない、無理な残業をさせられるなど)が起きたとき、あなたを守ってくれるのがこの書類です。


2. 契約書に必ず書いてあるべき「6つの項目」

日本の法律(労働基準法)では、会社は働く人に対して、以下の項目を必ず書面で伝えなければならないと決まっています。

  • いつからいつまで働くか(契約期間): ずっと働ける「無期」なのか、1年更新などの「有期」なのかを確認しましょう。

  • 契約更新のルール: 契約期間がある場合、次は更新されるのか、どんな基準で判断されるのかが大切です。

  • どこで、どんな仕事をするか: 働く場所(オフィスや工場)と、あなたの担当業務(通訳、エンジニア、営業など)が書かれています。※ビザの種類と仕事内容が合っているか注意が必要です!

  • 働く時間と休みについて: 何時に始まり何時に終わるのか。休憩時間はいつか。残業はあるのか。そして、毎週の休みや有給休暇についても書かれています。

  • 給料(お給料)について: 基本給はいくらか。残業代はどう計算されるのか。交通費は出るのか。支払日はいつか。

  • 仕事を辞めるときのルール: 自分から辞めたいときはいつまでに言えばいいのか、また、どういう場合に会社を辞めさせられる(解雇)ことがあるのかが書かれています。


3. ここが重要!「ビザが取れなかったらどうなる?」

新しく日本で働く場合、多くの人が「まだビザを持っていない」または「ビザの切り替え中」という状態で契約を結びます。

ここでポイントになるのが、「ビザが許可されなかったら、この契約はスタートしません」という約束です。

もしビザが不許可になったのに、無理に働かせたり働いたりすると「不法就労」という大きな問題になってしまいます。そのため、「ビザが取れて初めて、この契約は有効になりますよ」という一文が入っているのが一般的です。不安にならず、「正しく手続きをするための準備」だと捉えてください。


4. リモートワーク(在宅勤務)のルールも確認

最近では、家で仕事をする「リモートワーク」を導入する会社が増えました。 会社が「感染症が流行したときなどは、家で仕事をするように命じることがある」といったルールを契約書に入れている場合もあります。自分がどこで働くことになるのか、今の時代のルールもしっかり確認しておきましょう。


5. 「これ知りたかった!」Q&A

働く皆さんが特によく迷うポイントを3つピックアップしました。

Q1. 契約書が日本語だけで、内容がよくわかりません。どうすればいい?

A. 日本の法律では、会社は労働条件をあなたが「理解できる言葉」で説明するよう努めるべきだとされています。 もし日本語が難しい場合は、母国語や英語の翻訳を付けてもらうようお願いしましょう。内容を理解しないままサインをするのは一番危険です。

Q2. 「雇用契約書」じゃなくて「労働条件通知書」をもらいました。これでも大丈夫?

A. はい、大丈夫です! 「雇用契約書」はお互いがサインして交わすもの、「労働条件通知書」は会社からあなたへ条件を知らせるものです。入管へのビザ申請では、どちらかがあれば対応可能です。ただし、内容は上記で説明した6項目がしっかり入っている必要があります。

Q3. 給料から「社会保険料」が引かれると手取りが減るのが嫌です。入らなくてもいいですか?

A. 残念ながら、それはできません。 日本で正社員(またはフルタイムに近い形)で働く場合、社会保険(健康保険や年金)への加入は法律で決まっています。これはあなたの将来の病気や怪我、老後のための大切な制度です。また、ビザの更新の際にも、税金や保険料をしっかり払っているかチェックされるようになっています。


6. まとめ:サインをする前に必ず「声に出して」確認を!

雇用契約書は、あなたの日本での生活を支える一番大切な契約です。 少しでも「あれ?」「おかしいな?」と思ったら、そのままにせず会社に質問しましょう。

行政書士は、皆さんが正しい契約を結び、日本で笑顔で働けるよう、ビザの面からサポートしています。もし、自分の仕事内容がビザの条件に合っているか不安なときは、いつでも専門家に相談してくださいね。

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