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外国人の確定申告ガイド:海外送金や仮想通貨、副業の税金を解説!

日本で暮らす外国人の皆さん、毎日のお仕事や生活お疲れ様です。日本で生活していると、避けて通れないのが「税金」のお話です。特に「確定申告(かくていしんこく)」という言葉を聞いて、「自分に関係があるのかな?」「何をすればいいんだろう?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、外国人の皆さんが直面しやすい確定申告のポイントについて、難しい法律用語を使わずに分かりやすく解説します。


1. そもそも「確定申告」ってなに?

日本の税金の仕組みでは、1月1日から12月31日までの1年間に得た収入に対して税金(所得税)がかかります。会社員の方は、毎月の給料から会社が代わりに税金を払ってくれる「源泉徴収(げんせんちょうしゅう)」という仕組みがあるため、多くの場合、自分での手続きは不要です。

しかし、特定の条件に当てはまる場合は、自分で税務署に「これだけ稼いだので、これだけ税金を払います」と報告しなければなりません。これが「確定申告」です。

2. あなたは「居住者」?「非永住者」?

税金の話をする前に、自分が日本の税法上でどのグループに入るかを知る必要があります。

  • 非永住者(ひえいじゅうしゃ): 日本に住所があるけれど、日本国籍がなく、過去10年間のうち日本に住んでいる期間が合計5年以下の人のことを指します。

  • 居住者(きょじゅうしゃ): 日本に5年以上住んでいる、または永住権を持っているなどの場合です。

なぜこれが大事かというと、「どこで稼いだお金に税金がかかるか」が変わるからです。 特に「非永住者」の方は、海外の銀行口座にあるお金を日本のコンビニATMで引き出したり、日本へ送金したりした場合、そのお金も日本での課税対象になることがあるので注意が必要です。

3. こんな人は確定申告が必要です!

画像にある情報を踏まえ、よくあるケースを紹介します。

① 海外の会社から給料をもらっている場合

日本の会社ではなく、母国の法人などから直接給料を受け取っている場合、日本の税務署はその金額を把握できていません。そのため、自分で申告する必要があります。

② 仮想通貨(ビットコインなど)で利益が出た場合

最近増えているのがこのケースです。ビットコインなどの仮想通貨を売ったり、別のコインに交換したりして、年間で20万円を超える利益が出た場合は確定申告が必要です。 「バレないだろう」と思って申告しないと、後から重い罰金(追徴課税)が課されるリスクがあります。

③ 副業や株の取引をしている場合

最近はウーバーイーツなどの配達員や、ネット販売などの副業をする方も増えています。本業の給料以外に、副業や株の利益が年間20万円を超える場合は申告が必要です。

④ 去年、複数の会社で働いた場合

年の途中で転職したけれど、今の会社で前の会社の給料を合算して「年末調整」をしていない場合、自分で申告をすることで払いすぎた税金が戻ってくる(還付)可能性もあります。


4. 知っておきたい!公的なルールと注意点

確定申告は、ただ税金を払うためだけのものではありません。実は、「在留資格(ビザ)の更新」にも深く関わっています。

出入国在留管理局(入管)は、ビザの更新や変更の際、その人が適切に納税義務を果たしているかを厳しくチェックします。確定申告を忘れて未納税額があると、「素行が善良ではない」と判断され、ビザの更新が不許可になったり、永住申請が通らなくなったりするリスクがあります。


5. これ知りたかった!Q&Aコーナー

Q1:母国の家族にお金を送っています。税金が安くなると聞きましたが本当ですか?

A1:はい、「親族控除(しんぞくこうじょ)」という仕組みがあります。 母国の両親や親戚を養っている場合、送金記録などを提出することで税金が安くなる場合があります。ただし、現在は「38万円以上の送金」などルールが厳格化されています。これを正しく申告するためにも、確定申告は非常に有効です。

Q2:仮想通貨の利益が15万円でした。20万円以下だから何もしなくていいですか?

A2:所得税の確定申告は不要ですが、「住民税」の申告が必要な場合があります。 ここが落とし穴です。所得税(国に払う税金)は20万円以下なら申告不要というルールがありますが、住民税(市役所に払う税金)にはそのルールがありません。1円でも利益があれば、お住まいの市区町村へ申告が必要です。

Q3:確定申告を忘れて帰国してしまったらどうなりますか?

A3:将来、日本に再入国する際にトラブルになる可能性があります。 未払いの税金があるまま帰国すると、次に日本に来ようとした際、ビザの申請で引っかかるケースがあります。また、滞納金(利息のようなもの)が膨らんでいくため、必ず期限内に手続きを済ませるか、信頼できる代理人(納税管理責任者)を立てるようにしましょう。


まとめ

確定申告は一見難しそうに見えますが、正しく行うことは自分の権利を守り、日本での生活を安定させることにつながります。

  • 海外からの給料がある

  • 仮想通貨や副業で20万円以上の利益がある

  • 転職して前の会社の分を精算していない

これらに当てはまる方は、毎年2月16日から3月15日の間に行われる確定申告を忘れないようにしましょう。

もし、「自分のケースはどうなんだろう?」「ビザに影響が出ないか心配」という方は、一人で悩まずに、在留資格専門の行政書士や税務署、税理士に相談することをおすすめします。正しく納税して、安心な日本ライフを送りましょう!

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