「次の連休は、久しぶりに母国に帰ろう!」 そう決めて航空券を予約し、ワクワクしながら準備を進めるのは楽しいひとときですよね。でも、空港に行くといつも頭をよぎるのが、「出国審査の行列」ではないでしょうか。
「長蛇の列に並んでいる間に、搭乗時間が近づいてきて焦った……」 「審査待ちで疲れてしまい、せっかくの旅行が少し憂鬱になった……」
実は、日本に中長期で在留している外国人の方であれば、ある一つの手続きをしておくだけで、出国審査の待ち時間を劇的に短縮できる可能性があることをご存知でしょうか。
今回は、「みなし再入国許可」を使ってスムーズに出国するための「自動化ゲート」活用術について、わかりやすく解説します。よくある誤解や注意点もまとめていますので、ぜひ次回の帰国前にチェックしてくださいね。
「みなし再入国許可」とは?
日本に住んでいる外国人が一時的に出国し、また同じ在留資格で日本に戻ってくる場合、通常であれば入国管理局へ行って「再入国許可」をもらう必要があります。
しかし、多くの外国人の方にとって便利なのが「みなし再入国許可」という制度です。 これは、日本を出国する際、空港で手渡される「再入国出国記録(EDカード)」の該当箇所にチェックを入れるだけで、わざわざ入管へ行かなくても再入国が認められる制度です。
忙しい生活の中で、入管へ行く手間が省けるのは本当に助かりますよね。しかし、この便利な制度を使いたいがために、空港での対応で迷ってしまう方が意外と多いのです。
空港のゲート、どれを使えばいいの?
空港にはいくつかの種類のゲートがあります。特に最近増えているのが「顔認証ゲート」です。スマートなデザインで便利そうに見えますよね。
でも、ここで注意が必要です。「みなし再入国許可」を使って出国する場合、顔認証ゲートを利用することはできません。
「えっ、顔認証ゲートが使えないの?」と驚かれるかもしれません。実は、顔認証ゲートは主に観光客や特定の資格の方を対象としたスムーズな入国のためのもので、在留カードを持っている方が再入国手続きと組み合わせて使うには、今のところ適していない仕組みなのです。
では、どうすればいいのでしょうか。答えは「自動化ゲート」にあります。
自動化ゲートを活用するための「利用者登録」
「自動化ゲート」であれば、みなし再入国許可を使っての出国が可能です。ただし、ここで一つだけ必須の手続きがあります。それは、事前に「自動化ゲート利用者登録」を済ませておくことです。
この登録さえしておけば、次回からの出国審査は驚くほどスムーズになります。
利用者登録のステップ
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登録場所へ行く 主要な国際空港(成田、羽田、中部、関西など)には、自動化ゲートの利用者登録窓口が設置されています。出国当日に、出発ゲートへ向かう前のお時間で登録が可能です。
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必要なものを持っていく 「有効なパスポート」と「在留カード」を忘れずに持参してください。
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登録窓口で手続きする 窓口に置いてある申請書に必要事項を記入し、職員の方に提示します。その後、指紋情報を登録します。
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完了 手続きはとてもシンプルで、通常は5分程度で完了します。なんと、登録料は「無料」です。
一度登録を済ませてしまえば、登録をした空港以外の空港でも、自動化ゲートを利用できるようになります。帰国するたびに行列に並ぶ必要がなくなるのは、大きなメリットだと思いませんか?
誰でも使えるの?知っておくべき注意点
とても便利な自動化ゲートですが、すべての方が利用できるわけではありません。また、登録したとしても状況によっては利用できないケースがあります。
1. 指紋の登録に関する事情
自動化ゲートは指紋情報を照合して本人確認を行います。そのため、以下のような場合には利用が難しいことがあります。
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指先の乾燥や摩耗、怪我などで指紋がうまく読み取れない場合
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指紋がまだ十分に安定していないお子様(おおむね12歳程度まで)
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その他、機械の操作や指紋の提供が物理的に困難な方
2. 過去の登録内容の確認
もし、2012年7月8日以前に古いシステムで自動化ゲート登録を済ませている場合は注意が必要です。その後のシステム変更に伴い、「みなし再入国」対応の新しい利用者登録に変更する必要があります(※指紋の再提供は不要なケースがほとんどです)。
もし不安な場合は、空港の窓口で「自動化ゲートの登録を確認したい」と職員の方に相談してみるのが一番確実です。
【Q&A】外国人の方からよく聞かれる質問
Q1. 一度登録したら、パスポートを変えてもそのまま使えますか?
A. いいえ、パスポートを更新した場合は注意が必要です。利用者登録は「有効なパスポート」と紐付いているため、パスポートを新しく取得した際は、登録内容も変更(再登録)が必要です。出国当日に空港の窓口で「パスポートを更新しました」と伝えればスムーズに対応してくれます。
Q2. 友達と一緒に自動化ゲートを使いたいのですが、並んで通れますか?
A. 自動化ゲートは一人ずつ、機械を操作して通る必要があります。お子様連れの場合など、機械の操作が一人でできない場合は、無理に自動化ゲートへ行かず、通常の有人ゲート(審査官がいる窓口)を利用してください。有人ゲートであっても、みなし再入国手続きはしっかりできますので安心してくださいね。
Q3. 自動化ゲートで出国しても、在留カードにスタンプは押してもらえますか?
A. 自動化ゲートを利用した場合、パスポートには出国のスタンプ(証印)が押されません。代わりに、パスポートの余白部分等に「自動化ゲートを利用したこと」を証明するシールを貼ることもできますので、必要であればゲート通過直後の職員に声をかけてください。
まとめ:賢く手続きして、快適な空の旅を
いかがでしたでしょうか。 空港での手続きは、少し複雑で不安に感じることも多いですよね。でも、今回紹介した「自動化ゲート」の登録さえしておけば、これからの帰国がずっと快適なものに変わります。
もし、「自分の在留資格で本当に大丈夫か心配」「どうしても手続きが不安だ」ということがあれば、行政書士のような専門家に相談するのも一つの手です。