最近、入管の手続きもデジタル化が進み、「在留申請オンラインシステム」や「電子届出システム」を利用する機会が非常に増えました。窓口に行かずに24時間いつでも申請できるのは大変便利ですが、一方で「入力内容を間違えて送信してしまった!」「古い情報を送ってしまったけれど、どうすればいいの?」というご相談も増えています。
紙の書類であればその場で書き直しができますが、一度送信ボタンを押してしまったオンライン申請は、画面上でパッと修正することができません。
今回は、オンラインでミスをしてしまった時の具体的な解決策を、ケース別に分かりやすく解説します。
1. 在留期間の更新や変更申請で間違えた場合
「在留申請オンラインシステム」を使って、ビザの更新(在留期間更新許可申請)や変更(在留資格変更許可申請)などを行った際にミスに気づいた場合、システム上で内容を書き換えたり、自分で「取消ボタン」を押して消したりすることはできません。
どうすればいい?
すぐに「申請を受け付けた地方出入国在留管理局」へ電話などで連絡してください。
対応はミスの内容や審査の進み具合によって異なりますが、主に次の2パターンになります。
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書類を追加で出す: 軽微な間違いであれば、正しい情報を記載した説明書や追加書類を郵送または持参することで、そのまま審査を継続してもらえる場合があります。
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申請を取り下げる: 間違いが重大な場合は、一度今の申請を「取り下げ」て、最初からやり直す必要があります。
【注意!】 オンライン申請を取り下げる手続き自体も、オンラインでは完結しません。必ず管轄の入管局に指示を仰いでください。また、オンライン申請の対象外の方が誤ってシステムを使ってしまった場合も、同様に入管局への連絡が必要です。この場合は、窓口での再申請が必要になります。
2. 住所や所属機関の「届出」を間違えた場合
引越しをした時や、会社を辞めた・転職した時に使う「出入国在留管理庁電子届出システム」の場合は、利用者の立場によってルールが異なります。
① 中長期在留者(一般の外国人の方)や一般的な所属機関
一度送信した内容を後から変更することはできません。もし間違えた場合は、「正しい内容でもう一度最初から入力・送信」してください。 同じ日に複数の届出があった場合、システム上では「最後に送られたもの」が有効な情報として扱われます。
② 特定技能・日本語教育機関などの場合
システム内の「申込内容照会」から自分のデータの「処理状況」を確認してください。
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「処理待ち」と表示されている間: 画面上から修正や取り下げが可能です。
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「処理待ち」以外になっている場合: 画面操作はできません。管轄の入管局(特定技能部門や留学部門など)へ直接連絡して指示を受けてください。
3. 【お役立ちQ&A】これを知りたかった!解決のヒント
読者の皆さんが不安に思うポイントを、Q&A形式でまとめました。
Q1:間違えたまま放置すると、ビザの審査に影響しますか?
A1:はい、影響する可能性があります。 事実と異なる内容で申請が受理されると、「虚偽の申請」と疑われてしまうリスクがあります。ミスに気づいた時点で、自ら進んで入管局へ連絡し、修正したい旨を伝えることが「誠実な姿勢」として評価されます。放置するのが一番良くありません。
Q2:入管局のどこに電話すればいいのか分かりません…。
A2:まずは「申請受付完了メール」を確認しましょう。 オンライン申請が完了した際に届くメールには、受付番号や管轄の入管局が記載されています。電話をかける際は、その「受付番号(申請番号)」を手元に用意しておくと話がスムーズに進みます。
Q3:オンラインで申請を取り下げたら、今のビザ(在留資格)はどうなりますか?
A3:現在の在留期限に注意が必要です! 申請を取り下げると「申請中」というステータスが消えます。もし取り下げた時点で元のビザの期限が切れてしまっている場合、不法残留(オーバーステイ)になってしまう恐れがあります。取り下げてやり直す場合は、必ず「期限内に再申請が間に合うか」を入管局の担当者としっかり確認してください。
4. 知っておきたい!公的なサポートと情報源
オンラインシステムには専用のヘルプデスクが用意されています。操作方法が分からない、エラーが出て進めないといった技術的なトラブルは、以下の窓口を活用しましょう。
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利用者情報登録や操作に関する問い合わせ(ヘルプデスク) 電話:050-3786-3053 受付時間:月曜日~金曜日(祝日除く) 9:00~17:00
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出入国在留管理庁公式サイト:オンライン申請案内 https://www.moj.go.jp/isa/applications/guide/onlineshinsei.html (ソース元:出入国在留管理庁)
まとめ:ミスをしても焦らず「まずは連絡」を
オンライン申請は非常に効率的ですが、デジタルだからこそ「一度送信したら戻れない」という緊張感もあります。万が一、送信後に間違いを見つけても、パニックになる必要はありません。
大切なのは、「隠さず、放置せず、すぐに管轄の入管局へ相談すること」です。