せっかく日本の大学に合格して「これから頑張るぞ!」と思っていても、最初にもらえるビザの期間が短いと、すぐに更新手続きが必要になり不安になりますよね。実は、大学に通う場合のビザの期間は一律ではありません。あなたの「状況」や「学校での過ごし方」によって、1年だったり、4年だったりと大きく変わるのです。
この記事では、入管(出入国在留管理局)がどのような基準で期間を判断しているのか、そして長く安定した期間をもらうためのポイントを詳しくお話しします。
1. 大学に入学する時、最初にもらえる期間は?
まず、新しく日本の4年制大学に入学するために日本へ来る場合、最初にもらえる期間は大きく分けて2つのパターンがあります。
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国費留学生や政府から派遣された学生の場合 予定されている卒業までの期間に合わせて、「4年」や「4年3ヶ月」といった長期の期間が認められるのが一般的です。
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私費留学生(自分で学費を払う学生)の場合 多くの場合は「2年」や「2年3ヶ月」となります。
なぜ「4年制」なのに最初から4年分もらえないのか不思議に思うかもしれませんが、これは入管が「まずは2年間の状況を見て、問題なければ残りの期間を更新しましょう」というスタンスを取っているためです。
2. 在留期間を「更新」する時に決まる期間のルール
すでに日本にいて、日本語学校から大学へ進学する場合や、今のビザを延長(更新)する場合は、さらに細かくチェックされます。ここで「4年3ヶ月」という最長の期間をもらえるかどうかが決まります。
最長の「4年3ヶ月」がもらえる条件
以下の条件をすべてクリアしている場合、卒業までの余裕を含めた最長期間が認められやすくなります。
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学校の成績がとても良いこと: 真面目に授業に出席し、単位をしっかり取っていることが大前提です。
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入管への届け出を忘れていないこと: 引っ越しをした時の住所変更や、学校が変わった時の報告(所属機関に関する届出)を期限内に行っている必要があります。
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素行が良いこと: 資格外活動(アルバイト)の時間を守っているなど、日本の法律をしっかり守っていることが求められます。
期間が短くなってしまうケース(1年3ヶ月など)
逆に、以下のような状況があると、期間は「1年3ヶ月」など短く設定されてしまいます。
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住所変更や学校の変更届を忘れている、または遅れて出した。
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出席率が悪かったり、成績が良くなかったりして、学業に専念していると言い難い。
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過去にアルバイトの時間を超えて働いてしまったなどの問題がある。
3. 【重要】ビザの期間に影響する「3つの義務」
入管は、留学生が「本来の目的である勉強をしっかりしているか」を厳しく見ています。特に以下の3点は、次の更新で「何年の期間がもらえるか」に直結します。
① 学校に関する届け出
大学を卒業した、退学した、あるいは別の学校に転校したときは、14日以内に入管へ報告しなければなりません。これを忘れると「ルールを守れない人」と判断され、期間が短くなる原因になります。
② アルバイトの時間(週28時間ルール)
留学生は「資格外活動許可」を取ればアルバイトができますが、原則として週28時間以内です。夏休みなどの長期休暇中は1日8時間まで認められますが、これを超えて働くと「不法就労」となり、最悪の場合はビザの更新ができず帰国しなければならなくなります。
③ 学業の継続性
成績証明書や出席証明書は必ずチェックされます。単位を落としすぎて留年しそうな状態だと、「本当に卒業できるのか?」と疑われ、期間が1年単位になるなど、厳しい審査が行われます。
4. 知っておきたい!Q&A
Q1:卒業式が3月なのに、ビザの期限が4月まであります。卒業後も4月いっぱいまで日本で遊んでいても大丈夫ですか?
A1:いいえ、注意が必要です。 ビザの期限が残っていても、学校を卒業した時点で「留学」という活動は終了します。卒業後も日本に滞在して観光などをしたい場合は、本来「短期滞在」などに切り替える必要があります。また、卒業した後はアルバイトも原則できませんので、早めに帰国するか、就職に向けた適切なビザへの変更を準備しましょう。
Q2:アルバイトを2つの場所で掛け持ちしています。それぞれ20時間ずつなら大丈夫ですか?
A2:いいえ、完全にアウトです! 「週28時間」というのは、すべてのアルバイトを合計した時間です。A店で20時間、B店で20時間働くと合計40時間になり、法律違反です。入管は税金の記録などを通じてあなたの収入を把握できるため、隠し通すことはできません。次回の更新で不許可になるリスクが非常に高いです。
Q3:大学を1年留年することになりました。ビザの更新はできますか?
A3:理由によりますが、可能です。 病気や怪我など、やむを得ない理由がある場合は、診断書などを添えて事情を説明すれば更新が認められることが多いです。しかし、「単に遊んでいて勉強しなかった」という理由では審査が非常に厳しくなり、期間が1年などの短いものになるか、最悪の場合は不許可になることもあります。
まとめ
日本の大学で「4年3ヶ月」のビザをもらうためには、単に大学に在籍しているだけでなく、「勉強を頑張り、ルールを守る」という姿勢を見せることが何より大切です。
もし、自分の今の状況でビザが更新できるか不安な方や、手続きをスムーズに進めたい方は、ぜひ専門家である行政書士にご相談ください。