日本で技能実習生として働く皆さん、毎日のお仕事お疲れ様です。日本で生活をする上で、避けて通れないのが「年金」の仕組みですよね。「毎月の給料から天引きされているけれど、これって何なの?」「将来、私たちは本当に年金をもらえるの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
日本に住所がある外国人も、日本人と同じように年金制度へ加入する義務があります。これは法律で決まっていることですが、実習生の方にとっては少し複雑ですよね。今日は、技能実習期間中の年金加入のルールと、帰国時に払い込んだ保険料を無駄にしないための「脱退一時金」について、専門家の視点から分かりやすく解説します。
1. 技能実習の期間によって「加入する年金」が変わる?
実は、技能実習の期間中は、段階によって加入すべき年金制度が異なります。
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講習期間(来日直後) 来日してすぐの講習期間中は、まだ企業と雇用関係がないことが多いため、自分自身で住所地の市区町村役場へ行き、「国民年金」に加入する手続きが必要です。保険料も自分で支払うことになります。
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実習期間(企業で働く期間) 企業で働き始めると、原則として「厚生年金」に加入することになります。厚生年金は、毎月の給与から天引きされ、会社と本人が半分ずつ負担する仕組みです。会社が手続きを行ってくれることがほとんどですが、自分の給与明細を見て「厚生年金保険料」が引かれているか確認してみてくださいね。
2. 帰国時に払い込んだお金が戻ってくる!「脱退一時金」とは
「ずっと日本で働くわけではないし、年金なんて払っても意味がないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、日本の年金制度には、帰国する外国人のために「脱退一時金」という特別な制度が用意されています。
一定の条件を満たして帰国する場合、これまで払い込んだ厚生年金保険料の一部を、まとまったお金として受け取ることができます。
【脱退一時金の主な条件】
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厚生年金の加入期間が6ヶ月以上あること。
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日本国籍を持っていないこと。
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日本に住所がなくなったこと(日本から出国したこと)。
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年金を受け取る権利(障害年金など)が発生したことがないこと。
この手続きは、帰国後2年以内に行う必要があります。帰国してから時間が経ってしまうと受け取れなくなってしまうので、注意してください。
日本を離れる外国人必見!年金の「脱退一時金」いくら貰える?申請方法と注意点
3. 「特定技能」へ移行する場合はどうなる?
最近は、技能実習を終えて「特定技能」という在留資格に変更し、日本で長く働き続ける方も増えています。この場合、脱退一時金を申請して一度リセットするのではなく、そのまま日本の年金制度に加入し続けることになります。
もし、日本で合計10年以上年金保険料を納付し続ければ、将来、日本から「老齢年金」を受け取ることが可能になります。長く日本で頑張る方にとっては、将来の安定した収入源になりますので、今のうちから加入記録を大切に保管しておきましょう。
外国人のための「年金お悩みQ&A」
Q1:給料から引かれているのは本当に年金?確認方法は?
A:給与明細に「厚生年金」と記載されているかを確認してください。また、日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」を見ると、自分がいつからいくら保険料を納めているか、正確な記録を確認できます。大切に保管してください。
Q2:脱退一時金はいくらくらい戻ってくるの?
A:加入期間や平均報酬額によって異なります。日本年金機構の計算式に基づきますが、正確な金額を知りたい場合は、申請書を出す際に年金事務所へ確認することをお勧めします。
Q3:帰国したあとに、自分で手続きをするのは難しそう…
A:手続きには必要書類(年金手帳やパスポートのコピー、銀行口座情報など)が必要です。手続きを代行してくれる社労士や行政書士もいますので、不安な場合は専門家に相談するのも一つの方法です。
最後に 年金は、皆さんが日本で懸命に働いた証でもあります。制度を正しく理解し、損をしないよう賢く立ち回ることが大切です。もし、年金の手続きや在留資格の変更でお困りの際は、当事務所に気軽にご相談ください。