現在、日本の介護現場では多くの外国人が活躍しています。その中でも注目を集めているのが「特定技能1号(介護)」の資格です。
「特定技能1号の介護ビザを取りたいけれど、どんな試験に合格すればいいの?」 「介護日本語評価試験ってどんな問題が出るの?むずかしい?」
このような不安や疑問を持っている外国人の方や、採用を検討されている事業者様のために、今回は介護分野の特定技能ビザ取得に必要な試験の仕組みや勉強のコツ、入国までのステップを分かりやすく解説します!
1. 特定技能1号(介護)に必要な3つの試験とは?
日本の介護現場で「特定技能1号」として働くためには、原則として3つの試験に合格する必要があります。
① 介護技能評価試験(専門スキルの試験)
介護の基本的な考え方、体やこころの仕組み、移動や食事の介助方法など、実際の介護業務に必要な知識と技術を持っているか確認する試験です。
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試験時間・問題数:60分/全45問(学科40問・判断等試験5問)
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実施言語:日本語以外の現地語(英語、ベトナム語、ミャンマー語、ネパール語など)でも受験可能です。
② 介護日本語評価試験(介護専門の日本語試験)
介護の現場で使う専門用語や、利用者様との会話、業務連絡の文書が理解できるかを測る試験です。
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試験時間・問題数:30分/全15問
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実施言語:日本語のみ(コンピュータを使ったCBT方式)
③ 日常生活の日本語能力試験(いずれか1つ)
日常的な会話や文章が理解できるかを確認します。以下のどちらか1つに合格する必要があります。
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日本語能力試験(JLPT):N4以上
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国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic):合格(A2レベル以上)
※過去に技能実習2号を良好に修了した方などは、これらの試験が免除される場合があります。
2. 実践!「介護日本語評価試験」の練習問題(解説つき)
ここからは、実際に「介護日本語評価試験」でどのような問題が出題されるのか、3つのパターン(言葉・声かけ・短い文章)に分けて挑戦してみましょう!
【例題1】介護のことば(語彙問題)
問題: のことばとだいたい同じ意味のものを1、2、3、4からひとつえらんでください。
(1)リンさん、利用者様をデイルームへご案内してください。
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着替えをする場所
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お風呂に入るところ
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食事や会話を楽しむ広い部屋
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職員が仕事をする部屋
(2)田中さんは歩行器(ほこうき)を使って歩いています。
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体温をはかるための道具
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安全に歩くのをたすける道具
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食事をとるときに使う道具
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耳を聞こえやすくする道具
【正解と解説】
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(1)正解:3
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解説:「デイルーム」は、施設で利用者様が集まって食事をしたり、レクリエーション(ゲームや会話)を楽しんだりする共通の部屋のことです。
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(2)正解:2
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解説:「歩行器(ほこうき)」は、足腰が弱くなっている方が倒れないように支え、自分の足で移動(移動支援)するのを助けるための器具です。
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【例題2】介護の会話・声かけ(コミュニケーション問題)
問題:次の文章を読んで、あなたは介護職としてどうしますか。いちばんいいものを1、2、3、4からひとつえらんでください。
佐藤(さとう)さんは、お昼ごはんが終わったあと、自分の部屋に戻ろうとしています。立とうとしましたが、少し足元がふらついています。あなたは佐藤さんに声をかけます。何と言いますか?
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「危ないですから、絶対に立たないで動かないでください。」
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「佐藤さん、少しふらついていますね。肩をお貸ししますので、ゆっくり立ちましょうか。」
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「元気がないですね。お部屋まで走りましょう。」
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「自分で立てないなら、車椅子をとってくるまでずっと待っていてください。」
【正解と解説】
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正解:2
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解説:介護の現場では、利用者様の自立を尊重しつつ、安全に配慮した丁寧なコミュニケーションが求められます。威圧的な命令(1や4)や不安全な誘導(3)ではなく、声かけを行いながら寄り添う姿勢(2)が適切です。
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【例題3】介護の文書(短い文章の読み取り問題)
問題:次の文章を読んで、あなたは質問に答えてください。
【申し送りノート(連絡シート)】 利用者名:渡辺(わたなべ)ハナ 様(女性)
水分補給(すいぶんほきゅう)について: 渡辺さんは飲み物を飲むときに、むせやすい(喉につまりやすい)状態です。 お茶や水には必ず「とろみ剤(とろみを付ける粉)」を混ぜてからお渡ししてください。 ※熱いお茶は火傷(やけど)の危険があるため、少し冷ましてから「とろみ」をつけて出してください。
質問:渡辺さんにお茶を出すとき、あなたはどのように準備しますか?
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熱いお茶をそのまま渡す。
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冷たい水なら「とろみ」をつけずにそのまま渡す。
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お茶を少し冷ましてから、「とろみ」をつけて渡す。
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熱いお茶にだけ「とろみ」をつけて、すぐに渡す。
【正解と解説】
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正解:3
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解説:文章には「熱いお茶は少し冷ましてから」「必ずとろみ剤を混ぜて」と書かれています。安全に水分をとってもらうための正しい手順は「3」となります。
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3.【これ知りたかった!】よくある質問Q&A(3選)
Q1. 介護日本語評価試験とJLPT(N4)は、どれくらい難しいですか?
A1. 基礎的な日本語と、現場で使う決まった表現を覚えれば合格を目指せます! 日本語能力試験(JLPT)のN4レベルは「基本的な日本語を理解できる」段階です。介護日本語評価試験も、難しい漢字にはルビ(ひらがな)が振られていることが多く、介護のテキストに出てくる基本的な専門用語(「車椅子」「歩行」「服薬」など)を覚えておけば、特別に高い日本語能力がなくても十分合格可能です。
Q2. 試験に落ちてしまったら、すぐに再受験できますか?
A2. 不合格の場合、次の受験までに「45日間」待つ必要があります。 プロメトリックが実施する特定技能試験には「再受験規定」があります。一度不合格になると、試験日の翌日からカウントして45日間は同じ試験を受けることができません。計画的に勉強を進め、一回で合格を目指すことがスムーズな就労への近道です。
Q3. 特定技能1号で日本に来たあと、将来ずっと日本で働けますか?
A3. 「介護福祉士(国家資格)」を取得すれば、ずっと日本で暮らせます! 特定技能1号としての在留期間は「通算で最長5年間」と決まっています。しかし、日本で働きながら勉強し、国家資格である「介護福祉士」に合格して在留資格「介護」へ変更できれば、更新の回数制限がなくなり、将来的に永住権の申請や家族を日本に呼ぶことも可能になります!
4. 試験合格から日本で働き始めるまでの流れ
試験に合格してから、実際に日本の介護施設で働き始めるまでの手続きは以下の通りです。
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試験に合格する(介護技能評価試験 + 介護日本語評価試験 + JLPT N4等)
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採用面接・内定(日本の介護事業者との間で雇用契約を結ぶ)
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事前ガイダンス・健康診断(働くための準備や手続きを行う)
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出入国在留管理局へのビザ申請(在留資格認定証明書「COE」の交付申請)
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ビザ(査証)の発給・日本へ入国
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就労スタート!(市役所での住民登録や銀行口座の開設を行い、業務を開始します)
5. まとめ:確実なビザ申請・手続きはプロの行政書士にお任せください
特定技能「介護」の資格を取得するためには、試験対策はもちろんのこと、合格後の出入国在留管理局への書類作成やビザ申請手続きが非常に重要です。
雇用契約の条件確認や、申請書類の不備による不許可リスクを防ぐためにも、不安な点があれば入管業務専門の行政書士へお気軽にご相談ください。