「日本で生活していて、ビザの変更や更新で迷っている」
「会社でトラブルがあったけれど、どこに相談すればいいかわからない」
「日本語があまり得意ではないので、母国語で相談できる場所を探している」
日本で暮らす外国人の方や、外国人を雇用している企業のみなさまは、このような不安やトラブルを抱えたときにどこへ頼ればよいかご存知でしょうか?
はじめまして。日本の在留資格VISA専門の行政書士です。
日々、多くの外国人の方々や企業様からビザや日本での生活に関するご相談をいただいておりますが、実は日本政府がつくった外国人専用の総合相談窓口があることを知らない方がまだまだたくさんいらっしゃいます。
それが、四谷(東京都新宿区)にある「外国人在留支援センター(通称:FRESC/フレスク)」です。
この記事では、ビザ専門行政書士の視点から、FRESCで一体どんな相談ができるのか、どのような窓口が揃っているのかを、難しい法律用語を使わずに分かりやすく解説します。日本での安心した生活や仕事にぜひ役立ててください。
1. 外国人在留支援センター(FRESC)とは?
外国人在留支援センター(Foreign Residents Support Center:FRESC)は、日本で暮らす外国人みなさまの生活環境を整え、安心して働ける共生社会を実現するために、2020年7月に設置された政府の統合窓口です。
それまで「ビザの相談は入管」「給料のトラブルは労働局」「法律の相談は法テラス」というようにバラバラだった窓口が、1つのフロアに集結した画期的な施設です。
FRESCが持つ3つの大きな役割
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困っている外国人本人の相談に乗ること(生活・仕事・ビザ・法律問題など)
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外国人を雇いたい・一緒に働きたい企業を支援すること
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外国人が暮らしやすい街づくりを行う地方自治体をサポートすること
「どこに相談に行けばいいのかわからない」という場合でも、FRESCに行けば適切な専門窓口へと繋いでもらえます。
2. FRESCの中にある8つの専門窓口と相談できる内容
FRESCの中には、国や関係機関の専門窓口が8つ入っています。それぞれの窓口でどのような相談ができるのか、わかりやすく整理しました。
① 出入国在留管理庁(在留履歴・記録の開示請求)
過去の出入国記録や、かつての「外国人登録原票(2012年7月以前の登録記録)」などを確認したいときに手続きをする窓口です。過去の在留履歴が必要になった際、公式な証明書類の請求ができます。
② 出入国在留管理局(ビザ手続きの窓口)
日本に滞在するための在留資格(ビザ)の変更、期間延長、または新しく外国から家族を呼び寄せたいときなどの個別相談を受け付けています。具体的な手続き方法や必要な提出書類についてアドバイスを受けられます。
③ 東京法務局人権擁護部(人権・差別トラブル)
「外国人だからという理由で部屋を貸してもらえない」「職場や近所で嫌がらせや差別を受けている」といった、人権侵害やイジメに関する相談に乗ってくれる窓口です。プライバシー厳守で親身に対応してくれます。
④ 日本司法支援センター:法テラス(法律相談・弁護士紹介)
法律的なトラブル(契約トラブル、離婚、交通事故、お金の貸し借りなど)について、弁護士や司法書士に相談したいときの窓口です。経済的に余裕がない方向けに、無料法律相談や弁護士費用の立替え制度(要要件確認)の案内も行っています。
⑤ 東京労働局 外国人特別相談・支援室(労働条件・給料・ハラスメント)
「残業代が支払われない」「突然クビと言われた」「職場でのパワーハラスメント(パワハラ)やセクシャルハラスメント(セクハラ)で悩んでいる」など、仕事場でのあらゆるトラブルを労働の専門家に相談できます。
⑥ 東京外国人雇用サービスセンター(留学生・高度人材の就職支援)
日本で働きたい留学生や、専門知識を持つ高度外国人人材のための就職活動支援窓口です。求人情報の提供、就職相談、面接の指導など、就職や転職に向けたサポートを無料で行っています。
⑦ 外務省ビザインフォメーション(入国前のビザ・査証案内)
海外にいる家族や知人を日本に呼ぶための査証(VISA)手続きや、日本入国に必要な書類についての一般的な問い合わせに対応しています。
⑧ 日本貿易振興機構:JETRO(企業向け高度人材活用支援)
外国人を積極的に採用したいと考えている日本企業向けの窓口です。高度な技術や知識を持つ外国人材と企業を結びつけるためのプラットフォーム運営や情報提供を行っています。
3. FRESCを利用する際に知っておきたい便利なポイント(公的機関の情報より)
FRESCは単に窓口が集まっているだけではありません。外国人の方が利用しやすいように、さまざまな工夫が施されています。
通訳サポートが充実(多言語対応)
日本語での会話に不安がある方でも安心です。FRESCでは、窓口での相談時にタブレット端末や電話を通じた通訳サービスを利用できます。
英語・中国語・ベトナム語・ネパール語・ミャンマー語・タガログ語・タイ語・インドネシア語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語など、18言語以上に対応しています。
電話での相談窓口「FRESCヘルプデスク」
「直接行くのが難しい」「まずは電話で聞いてみたい」という方のために、電話相談窓口も設置されています。仕事の退職や生活の困りごとなど、困ったときにすぐ相談できる体制が整えられています。
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FRESCヘルプデスク(ナビダイヤル):0570-011000(ナビダイヤルが使えない場合:03-5363-3013)
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対応時間:平日 9:00~17:00(土日祝日・年末年始はお休み)
4. 読者が気になる!よくある質問(Q&A)
Q1. FRESCに行くとき、お金はかかりますか?予約は必要ですか?
A. 相談費用は基本的に「無料」です。
どの窓口での相談も無料で受けることができます(※法テラスでの詳しい弁護士相談などは条件によって有料となる場合がありますが、初回相談などは無料枠があります)。
なお、待ち時間を減らしスムーズに相談するためには、事前に電話やWebサイトからの予約をおすすめします。予約なしで行くと、窓口によっては当日の混雑状況でお話を聞けない場合があります。
Q2. 自分のビザ(在留資格)の期限が切れそうなのですが、相談に行ったらすぐ警察や入管に捕まったりしますか?
A. FRESCは取締りのための場所ではなく、困っている人を「支援」するための窓口です。
ビザの期限が切れそう(オーバーシュート・不法滞在になりそう)、あるいはすでに切れてしまってどうすればいいかわからないという場合でも、隠さずに相談することが大切です。正しく手続きをして日本に留まる方法や、安全に帰国するための手続きなど、行政として適切なアドバイスを行ってくれます。不安な方は、まず電話や専門の行政書士に事前に相談してみるのも一つの方法です。
Q3. 東京(四谷)以外に住んでいるのですが、地方に住んでいてもFRESCは使えますか?
A. 地方にお住まいの方でも、電話相談やオンライン問い合わせを利用できます!
FRESCの物理的な施設は東京の四谷にありますが、電話(FRESCヘルプデスク)でのご相談は日本全国どこからでも可能です。また、お住まいの地域の近くにある「地方出入国在留管理局」や「地域国際化協会(外国人在留相談窓口)」を紹介してもらうこともできます。一人で悩まず、まずは電話で連絡してみましょう。
5. FRESC(公的窓口)と行政書士の違い・使い分け
ここまでFRESCの素晴らしい機能をご紹介してきましたが、「公的窓口(FRESC)」と「民間のビザ専門行政書士」には、明確な役割の違いがあります。上手に使い分けることが、ビザ手続きを成功させるポイントです。
| 比較項目 | 外国人在留支援センター(FRESC) | ビザ専門の行政書士 |
| 費用 | 原則無料 | 有料(報酬が発生) |
| 主な相談内容 | 制度の案内、必要書類の教示、一般的な助言 | 個別事情に合わせた許可率アップの提案、申請書類の作成・提出代行 |
| 書類作成・申請 | 自分で行う必要がある | すべて行政書士が作成・提出まで代行 |
| 対応スタイル | 中立的な立場(アドバイス) | 依頼人の「味方」として申請をバックアップ |
このような方は「FRESC」がおすすめ!
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まずは一般的なビザの条件や必要な書類を知りたい
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職場のパワハラや人権問題で困っており、どこかに通報・相談したい
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お金をかけずに無料でいろいろな情報を集めたい
このような方は「ビザ専門行政書士」がおすすめ!
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自分で書類を作るのが難しく、申請手続きをすべて任せたい
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過去に不許可になったことがある、または収入や在日期間に不安があり許可が出るか心配
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仕事が忙しくて入管に行く時間がない
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会社として外国人社員のビザ手続きをスムーズに確実に行いたい
6. まとめ:困ったときは一人で抱え込まずに相談を
日本で暮らす外国人にとって、ビザの問題や職場でのトラブルは、今後の生活を大きく左右する非常に重要な問題です。
FRESC(外国人在留支援センター)は、国が用意した外国人応援のための心強い総合窓口です。「日本語が得意じゃないから…」と諦めずに、通訳サポートや電話相談を活用して、最初の一歩を踏み出してみてください。
また、「自分の条件で確実にビザを変更・更新できるか不安」「書類作成をまるごとプロに任せたい」という場合は、私ども在留資格VISA専門の行政書士までお気軽にご相談ください。お客様お一人おひとりの状況に合わせた最適なサポートを提供いたします。