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在留カードを預けても大丈夫?不携帯で逮捕されないための対策を解説

日本で生活する外国人の方にとって、免許証や保険証以上に大切なのが「在留カード」です。常に持ち歩くことが法律で決まっていますが、ビザの更新や変更の手続きを専門家に依頼する際、「原本を預けてください」と言われて不安になったことはありませんか?

「もし外出中に警察官に止められたら?」「カードがない間に不法滞在だと思われない?」 そんな疑問や不安を解消するために、今回は在留カードの携帯義務と手続き中のルールについて、分かりやすく解説します。


1. なぜ手続きに「在留カードの原本」が必要なの?

ビザ(在留資格)の更新や変更の手続きは、原則として本人が入国管理局(入管)へ行く必要があります。しかし、お仕事や学校が忙しい方に代わって、私たち「取次者(行政書士など)」が手続きを行うことができます。

この際、入管の窓口では「この人は本当に日本に正しく滞在しているか」を確認するため、コピーではなく在留カードの原本を提示しなければなりません。そのため、一時的に行政書士がカードをお預かりすることになるのです。

2. カードを預けている間、警察に止められたらどうなる?

ここで一番心配なのが「在留カードの携帯義務」ですよね。 入管法という法律では、16歳以上の外国人は常に在留カードを持ち歩かなければならないと決まっており、持っていないと罰金(最大20万円)などの対象になる可能性があります。

しかし、安心してください。 「手続きのために行政書士などの正当な資格者にカードを預けている期間」は、例外として「携帯義務違反」にはなりません。

法律上、正当な理由があって手元にない状態であれば、罰せられることはないのです。

3. 【重要】預けている間の「証明書」を必ず持っておこう

「法律で大丈夫だと言われても、警察官に説明できる自信がない……」 その不安はもっともです。そこで、私たち行政書士がカードをお預かりする際は、必ず以下の対策を行います。

  1. 在留カードの写し(コピー)を作成する

  2. そのコピーに「なぜ預かっているのか」「誰が預かっているのか(氏名・連絡先)」を明記する

カードを預けている間は、この「預かり証付きのコピー」をカードの代わりとして持ち歩くようにしてください。もし街中で警察官に職務質問をされても、その書類を見せれば「現在は行政書士が手続き中である」ことがすぐに証明され、トラブルを防ぐことができます。

4. 知っておきたい!手続き後の流れ

手続きが無事に終われば、行政書士は速やかにお客様へ在留カードをお返しします。 たまに「新しい許可が出るまでカードを預かってほしい」という希望をいただくことがありますが、窓口での手続きが終わった後は、結果を待つ間であってもカードは本人の手元にあるべきものです。速やかな返却がルールとなっています。


5. 「これ知りたかった!」Q&A

読者の皆さんが特に気になるポイントを3つまとめました。

Q1:預かり証付きのコピーがあれば、日本全国どこへ行っても大丈夫?

A1:基本的には大丈夫ですが、長距離の移動や泊まりがけの旅行は控えましょう。 コピーはあくまで「一時的な証明」です。手続きは数日で終わることが多いので、その間はできるだけトラブルの火種を避け、自宅の近圏で過ごすのが最も安全です。

Q2:もし行政書士に預けている間に、預かり証を失くしてしまったら?

A2:すぐに依頼している行政書士に連絡して、再発行を依頼してください。 何も持っていない状態で外出するのが一番のリスクです。また、万が一に備えて、自分のスマホで在留カードの両面を写真に撮っておくことも強くおすすめします。

Q3:友達や家族に「代わりに手続きしてあげるからカードを貸して」と言われたら?

A3:絶対に渡してはいけません! 在留カードを預けることが許されるのは、法務大臣から認められた「取次者(行政書士や弁護士など)」や、一定の条件を満たす雇用主、学校の職員などに限られます。資格のない個人にカードを貸すことは、思わぬ犯罪に巻き込まれたり、不法な貸し借りとみなされたりするリスクがあるため、非常に危険です。


6. 公的機関の情報をチェック

今回の内容は、以下の公的機関の情報に基づいています。より詳しく正確な情報を知りたい方は、公式サイトも参考にしてください。

  • 出入国在留管理庁(入管法第23条:携帯義務について) 在留カードの携帯・提示義務について詳しく記載されています。

  • 警察庁(職務質問時の対応について) 外国人の適正な在留管理と警察官の職務について説明されています。


まとめ:安全に手続きを進めるために

ビザの手続きで在留カードを預けることは、日本で長く安定して暮らすための「前向きなステップ」です。 不安を感じる必要はありませんが、「誰に預けるのか」「代わりに何を持ち歩くのか」という点だけはしっかり確認しましょう。

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