いま、日本では「マイナンバーカード」を「健康保険証(マイナ保険証)」として使う仕組みがどんどん広がっています。「外国人だけど、私もマイナンバーカードを病院で保険証として使えるのかな?」「手続きはどうやるの?」と疑問に思っている外国人のみなさんも多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、日本に住んでいる外国人の方でも、在留カードを持っていて、マイナンバーカードを作っていれば、健康保険証として使うことができます!
この記事では、外国人住民のみなさんが「マイナ保険証」を便利に、そして安心して使うための登録ステップや、知っておくべきメリット、そして在留期間(ビザ)の更新時に絶対に忘れてはいけない大切な注意点まで、わかりやすく解説します。
1. 外国人も「マイナ保険証」は使える?対象になる人
日本に3か月を超えて在留し、住民票がある外国人の方は、すべてマイナンバーカードを作ることができます。そして、日本の会社で社会保険に入っている、または住んでいる市区町村で国民健康保険に加入している人であれば、だれでも自分のマイナンバーカードを保険証として使うことが可能です。
これは特別なことではありません。日本人と同じように、日本の医療保険に入っているすべての方が対象となります。
2. マイナンバーカードを保険証にする3つのメリット
わざわざ従来の保険証からマイナンバーカードに変えるのは、どんなメリットがあるのでしょうか?外国人の方にとって嬉しいメリットを3つ紹介します。
メリット①:自分のスマホやネットで医療情報をいつでもチェックできる
政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」を使うと、過去に病院でもらったお薬の情報(薬剤情報)や、かかった医療費の履歴、特定健診の結果などを24時間いつでも確認できます。「前にもらったあの薬の名前は何だっけ?」と困ったときも、スマホですぐに調べられて便利です。
メリット②:就職・転職・引っ越しをしても、新しい保険証の到着を待たずに使える
日本の健康保険は、会社が変わったり、引っ越しをしたりすると、新しい保険証が届くまでに数日から数週間かかることがあります。しかし、マイナンバーカードを保険証として登録していれば、新しい保険のデータが登録され次第、カードをそのまま使って病院に行くことができます。
メリット③:手続きなしで高額な医療費の「限度額」が適用される
万が一、大きなケガや病気をして病院代がとても高くなってしまったとき、これまでは役所で「限度額適用認定証」という紙の手続きをする必要がありました。マイナ保険証があれば、病院の窓口にある機械で「同意する」を押すだけで、初めから自己負担の限度額までの支払い(安くなる仕組み)が適用されます。
3. 【超簡単】健康保険証として登録する3つのやり方
マイナンバーカードを保険証として使うためには、最初に「利用登録(ひもづけ)」をする必要があります。登録はとても簡単で、次の3つのうち好きな方法で行うことができます。
方法 A:スマホで登録する(一番おすすめ!)
マイナンバーカードの読み取りに対応しているスマートフォン(iPhoneやAndroid)をお持ちなら、自宅からすぐ登録できます。
-
スマホに「マイナポータル」のアプリをダウンロードします。
-
アプリの指示に従って、マイナンバーカードをスマホの裏にかざします。
-
カードを作ったときに決めた「4桁の暗証番号(利用者証明用電子証明書パスワード)」を入力します。
-
「健康保険証利用の申込」のボタンを押せば、その場で完了します。
方法 B:セブン銀行のATMで登録する
お近くのセブン-イレブンなどにある「セブン銀行ATM」でも登録ができます。パソコンやスマートフォンを持っていない方でも安心です。
-
セブン銀行ATMの画面にある「マイナンバーカードでの手続き」を押します。
-
画面の案内通りにマイナンバーカードをATMの機械に入れます。
-
4桁の暗証番号を入力し、画面の案内に沿って進めば完了です。
方法 C:病院や薬局の受付で登録する
マイナ保険証に対応している病院や薬局の受付には、「顔認証付きカードリーダー」という専用の機械が置いてあります。受診する当日に、その機械にカードを置き、画面の案内(顔認証、または4桁の暗証番号入力)に従って操作するだけで、その場で登録してそのまま使うことができます。
4. 【要注意】在留資格(ビザ)の更新をしたらカードの更新も必要!
ここが外国人の方にもっとも注意してほしい重要なポイントです。
日本人にはマイナンバーカードの有効期限が5年〜10年ありますが、外国人(永住者や高度専門職の一部などを除く)の場合、マイナンバーカードの有効期限は「現在の在留期間(ビザ)の満了日」と同じに設定されています。
そのため、出入国在留管理庁(入管)で在留期間の更新手続きをして、無事に新しい在留カードを受け取ったとしても、それだけではマイナンバーカードの有効期限は自動的に延長されません。
期限内に手続きをしないとカードが失効(使えなく)になります
もし、マイナンバーカードに書かれている有効期限(ビザの満了日)までに、市区町村の役所でカードの更新手続き(有効期間の変更手続き)を行わなかった場合、そのマイナンバーカードは使えなくなってしまいます(失効します)。
一度カードが失効してしまうと、健康保険証としても使えなくなりますし、カードを新しく作り直すために「再発行手数料(通常1,000円)」を自分で支払わなければならなくなります。
ビザ更新が終わったら、すぐに役所へ行きましょう
新しい在留カードをもらったら、マイナンバーカードと在留カードの両方を持って、お住まいの市区町村役場の窓口へ行き、「マイナンバーカードの有効期限を新しくなったビザの期限に合わせて延ばしてください」と手続きをお願いしてください。
(※注意)ビザの更新申請中に現在のカード期限が来てしまう場合 入管にビザの更新を申請している最中で、まだ新しい在留カードが手元にないけれど、マイナンバーカードの期限が来てしまいそうなときは、役所の窓口に「更新申請中」であることがわかるもの(在留カードの裏面の「申請中スタンプ」や、オンライン申請の完了メールなど)を持っていくと、特例でマイナンバーカードの期限を「2か月間」だけ延長してもらうことができます。
5. 外国人からよくある質問(Q&A)
Q1. マイナンバーカードを保険証として登録したら、自分の仕事や給料、税金の情報、あるいは在留状況の違反などが病院にすべてバレてしまいますか?
A1. いいえ、病院や薬局にそのようなプライベートな情報が伝わることは一切ありません。 病院の窓口でマイナンバーカードを提示したときに、医療機関が見ることができる情報は「あなたが本当にその健康保険に加入しているか(資格確認)」、そしてあなたが同意した場合に限り「過去に処方されたお薬の情報」や「特定健診の結果」だけです。 あなたの勤務先、お給料の額、税金の支払い状況、ビザの細かい種類(在留資格の活動内容)といったプライベートな情報は、医療機関のスタッフが見ることはできない仕組みになっていますので、安心してご利用ください。
Q2. 日本にいるすべての病院や薬局で、マイナンバーカードを保険証として使えますか?もし対応していない病院だったらどうすればいいですか?
A2. ほとんどの医療機関で使えますが、一部まだ対応していない小さなクリニックや歯科医院もあります。 現在、日本国内のほとんどの病院や薬局で「マイナ保険証」が使えるようになっていますが、100%すべての医療機関ではありません。 受診する病院がマイナ保険証に対応しているかどうかは、厚生労働省の公式ウェブサイト(マイナンバーカードの健康保険証利用対応機関一覧)で検索することができます。また、マイナ保険証に対応していない病院を受診する際や、まだマイナンバーカードを持っていない・登録していない方には、従来の健康保険証の代わりとなる「資格確認書」という紙の証明書が発行されますので、それを提示すれば通常通り保険(3割負担など)で受診することができます。
Q3. マイナンバーカードを紛失してしまった(無くしてしまった)ら、健康保険での受診はどうなりますか?誰かに悪用されて病気の履歴を見られたりしませんか?
A3. 万が一無くした場合は、すぐに24時間対応のコールセンターに電話してカードの一時停止をしてください。また、カードにパスワードがかかっているため他人に情報を見られる心配は極めて低いです。 マイナンバーカードを無くしてしまった場合は、まず「マイナンバーカード総合フリーダイヤル(0120-95-0178 ※外国語対応あり)」に電話をかければ、24時間365日いつでもカードの機能を止めることができます。 また、マイナ保険証として医療情報(お薬のデータなど)を見るためには、顔認証で本人確認をするか、あなたが設定した「4桁の暗証番号」を入力する必要があります。そのため、他人があなたのカードを拾ったとしても、あなたの医療データや個人情報を勝手に見ることは非常に難しくなっています。安心して、無くさないよう大切に保管・管理してください。
6. まとめ
外国人住民のみなさんにとって、日本で健康に暮らすための医療制度はとても大切です。マイナンバーカードを健康保険証として使うことで、病院での受付がスムーズになり、より正確で安全な医療サービスを受けることができるようになります。
重要なポイントをおさらいしましょう。
-
登録はスマホ、セブン銀行ATM、または病院の受付で簡単にできる
-
在留期間(ビザ)を更新したら、必ず役所でマイナンバーカードの期限延長手続きを行う(これを忘れるとカードが使えなくなります!)
日本の在留資格や、生活に関わる様々な行政手続きについてわからないことや不安なことがあれば、いつでも在留資格専門の行政書士にお気軽にご相談ください。みなさんの日本での快適な暮らしを全力でサポートいたします!